リトルホンダ

昭和時代の人気バイクといえば、耐久性と経済性に優れていたホンダの「スーパーカブ」であった。そんなホンダから自転車感覚で乗れるようにと、女性ユーザー向けに開発されたのが、昭和41年(1966年)に発売された「リトルホンダP25」である。実はこのバイクは、オイラの父親が通勤に利用していたのでよく覚えているのだ。足踏みペダルがあるので自転車として走ることが出来そうなのだが、このペダルは助走してエンジンをかけるためのもので、自転車代わりにはならないのである。ウインカーが無いので道路を走行中には、右折時は右手を垂直に伸ばし、左折時には左手を垂直に伸ばしてた父親の姿を思い出す。 最高速度が何と30km/hなので、町中をゆっくり走る自転車代わりのバイクなのだ。