チャルメラ



チャルメラおじさんが屋台を引きながら、「♪ドレミ─レド  ドレミレドレ─♪」とラッパを吹いてるパッケージのインスタントラーメン明星チャルメラ」は、昭和41年(1966年)に明星食品から発売された。今では当たり前のスープ別添即席めんの国内第1号でもある。ホタテエキスをベースとしたコクのあるスープは独特の旨みがあり、オイラにとってチャルメラ醤油味が今でも一番好きなインスタントラーメンで、冬場は必ずストックしている。

「チャルメラ」とはラーメンの名称と思っていたが、本当は木管楽器の一種、チャルメラホーンのことなのだ。昭和40年代以前は、屋台のラーメン屋や豆腐売りが客寄せに、このチャルメラで音を鳴らしていた。余談だが、オイラの地元では屋台のラーメン屋が無く、屋台の焼きそば屋があった。屋台を引きながら、チャルメラ音でなくチンチンと鐘を鳴らしてた覚えがある。この焼きそば屋のおじさんが、チャルメラおじさんと同一のイメージをずっと持っていた。

チャルメラおじさんは、発売当時の無精髭やズボンの継ぎあてが無くなり、足元の草履がスニーカーに変わるなど、時代と共に変化しているのだ。屋台が「当たり屋」という名前だが、見方によっては危ない名前にも思えるので変えても好いような?